認知機能

認知機能は認知構造の構成要素であり、認知構造変容の鍵をにぎるものです。知的障害をもつ人などが媒介とよばれる介入を受けると、機能水準が高まります。フォイヤーシュタイン理論を適用した指導によって学習能力・社会適応能力を獲得していった臨床事が数多く報告されています。以下は認知地図の観点から認知機能をまとめたものです。


入力段階

認知機能 : 認知機能不全

  1. はっきりとした知覚 : ぼんやりと大雑把な知覚
  2. 系統的で秩序のある検索 : 衝動的な検索行動
  3. 説得力のあるラベリング : でたらめなラベリング
  4. よく発達した時間・空間にたいする見当識 : 時間・空間にたいする見当識の欠如、または不全
  5. 恒常性の保存 : 恒常性の保存の欠如または不全
  6. 2つ以上の情報源をもとに考える能力 : 同時に2つ以上の情報源をもとに考える能力の欠如
  7. 正確で完成された精度の高い情報を集めようとする欲求 : 情報を収集するときの精度、正確さ、完成度が低い

処理段階

認知機能:認知機能不全

  1. 問題の正確な定義づけ : 問題をきちんと定義づけたり認識できない
  2. 適切な手がかりの選択 : 適切な手がかりと不適切な手がかりの判別ができない
  3. 情報の内在化(記憶) : 情報が記憶できない、あるいはうまくできない
  4. 計画的行動(計画性) : 計画性の欠如または不全
  5. 知識 : 知識のせまさ
  6. 関係性の認識および理解 : 関係づけようとする欲求の欠如。*きまぐれな現実把握
  7. 自発的な比較行動 : 自発的な比較行動の欠如
  8. 分類能力 : 分類能力の欠如
  9. 推理し、仮説を立てて思考すること : 推理し、仮説を立てて思考する能力の欠如または不全
  10. 結論に導く論理性・結論を正当化する論理性 : 論理的な証拠を追求する欲求の欠如
  11. 全体としてまとめあげようとする自発的な行動 : 全体をまとめたいと思う欲求の欠如
  12. 十分に発達した道具としての言葉の使用 : 情報処理のために言葉を道具として適切に使えない

出力段階

認知機能 : 認知機能不全

  1. はっきりとした正確な言葉の使用 : 自己中心的なコミュニケーション
  2. 反応する前に物事をしっかり考える : 試行錯誤行動
  3. 反応するまでに待ち時間をもうける : 衝動性
  4. 落ち着き : 思考の停止・硬化
  5. データーや情報を緻密で正確に伝える : データーや情報を伝えるときの緻密さや正確さの欠如
  6. 視覚がとらえたものをはっきりと正確に再現する(視覚移動): 視覚移動不全
  7. 十分に備わった言語(Verbal Tools) : 不十分な言語
  8. 場に 隠された関係性を見出し表現する : 場に隠された関係性を見出し表現する上での困難
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